TOEICリスニングが壊滅的に聞き取れない!絶望的だ!もはや一生聞き取れる感じがしない!
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、リスニングで聞き取れない問題を解決し、TOEICのリスニングで点数を上げるにはズバリ「反射力」を鍛えれば良いのです。
なぜなら、「反射力」を鍛えることで放送される英文に対しての反応スピードが上がり、英語が読み上げられると同時に、自然と意味が頭に入ってくるようになるからです。
ここでは、反射力を上げる方法を紹介し、TOEICのリスニングで「英語が聞き取れない」といった悩みを克服する具体的勉強法をお話しします。
読み終えていただければ、TOEICリスニングで点数を上げるために必要な対策法がわかり、「リスニングが聞き取れない」といった問題を解決できます。
リスニング力を上げるには反射力を鍛えよう
リスニング力を上げるには、とにかく反射力を鍛えましょう。反射力とは、「英文が放送されると同時に瞬時に頭の中に意味が思い浮かぶ力」です。
なぜ反射力が必要でしょうか?
リスニング問題では、流れる音声と同じスピードで意味を理解しなければいけないからです。
例えば、She is walking on the bank.という英文があるとしましょう。
ここでbankという単語は、「土手」という意味ですよね。
もし、bankの意味を理解するのに1秒かかるとします。英文の意味は理解できるでしょう。
しかし、リスニングでは次から次へと英文が読まれますよね。
そのため、1秒も時間を掛けていては、当然意味を聞き逃してしまうでしょう。
こういった事態を避けることができれば、リスニング力は自然と向上してゆくでしょう。
ですから、反射力を上げる勉強を行いましょう。
反射力を鍛える音読とシャドーイング
では、反射力を上げるにはどうしたら良いのでしょうか?
結論、音読とシャドーイングをひたすら繰り返しましょう。
音読とシャドーイングを繰り返すことで、英文に対して「数秒かけて意味を訳せる状態」から「瞬時に意味が頭の中に思い浮かぶ状態」にまで引き上げることができます。 放送される英文に対して瞬時に反応できるように、音読とシャドーイングをとにかく繰り返しましょう。
反射力を鍛えるメリット
リスニングの向上には反射力を鍛えるべきとお話ししました。ですが、反射力を鍛えると具体的にどのようなメリットがあるか分からないと、やる気が起きないのではないでしょうか。
ここでは、反射力を鍛えると得られるメリットを具体的にお話しします。
反射力を鍛えると日本語に訳さず聞き取れる
反射力を鍛えると、英語を英語のまま訳すことが可能になります。
TOEICのリスニングで400点を超える人は、聞こえてきた英文を日本語に訳さず、英語のまま意味を理解しています。
なぜなら、英文に対する反射力が高いため、英語を聞いた時点で瞬時に頭の中に意味が浮かぶからです。
「英語を聞いた時点で瞬時に頭に意味が浮かぶ」ということのイメージがわかない人は多いと思います。具体例を挙げて説明しましょう。
例えば、”OK”を例にあげます。
”OK”は、日本語で「いいよ」「大丈夫だよ」という意味がありますよね。ですが、「”OK”の意味はOKだろ」と思う人もいるかもしれません。なぜなら、”OK”は日本語でもよく使われ、ほぼ日本語化をしている単語だからです。
そして、ほぼ日本語化しているがために、OKの意味をいちいち「いいよ」「大丈夫だと」と頭の中で日本語に訳している人はいないでしょう。つまり、”OK”という単語は、聞いた時点で瞬時に頭の中に意味が浮かぶ英語ということです。
一方で、前の章で挙げたShe is walking on the bank.を考えてみましょう。この文章は、"OK"と違い日本語を介さないと、大半の人は意味を理解することが厳しいでしょう。
反射力を鍛えることで、She is walking on the bank.のような英文に対しても、日本語を介さずに意味をとれるようになるのです。
文の意味が分かるがリスニングになると聞き取れないが解決できる
反射力を鍛えると、「リスニングで流れるスクリプトを読むと訳すことはできるが、音声で聞くと理解できない」といった問題を解決することもできるでしょう。
前の章でお伝えしたとおり、英文に対する反射力が高いと、英文を聞くと自然に頭の中に意味が思い浮かぶ状態になります。
逆に、反射力が鍛えられていないと、英文の意味はわかるが、その意味を頭で認識する時間がかかってしまいます。そうすると、「文の意味がわかるがリスニングになると聞き取れない」といった問題におちいるでしょう。
皆さんは、“OK”や”Thank you”、さらには”Apple”のような単語を聞き逃したことがあるでしょうか?きっとないはずです。なぜなら、これらの単語に対して反射力が鍛えられているからです。
反射力を鍛えると、「読むと分かるが聞くと分からない」という問題を解消できるでしょう。
反射力を最大限高めるために
ここまで反射力を鍛える重要性はお話ししました。また、反射力を鍛えるためには音読とシャドーイングをひたすらする必要性も分かったことでしょう。
その上で反射力を最大限高めるためのポイントを解説します。
やる意味を理解しない音読とシャドーイングは無意味
音読とシャドーイングは反射力を上げるのに適した勉強法だとお伝えしましたね。ですが、なぜ反射力上げられるのか分からずに、やみくもに音読とシャドーイングをしても意味がないでしょう。
なぜなら、「ただ書かれている英文を声に出して読む作業」であっても音読といいますが、そのような音読では全く効果がないからです。
大切なのは、音読と同時に頭で意味を思い浮かべながら、リスニングの音声よりも早く読めるようになるまで繰り返し音読することです。
具体的には、
- TOEICの模擬問題集に収録されているPart7の大問の中から一つ選ぶ。
- 選んだ長文を読んで理解する。意味が取れない文や単語は意味を調べながら精読。
- 長文を音読する。必ず音読と同時に頭の中で意味を思い浮かべながら行う。
- 3で挙げた音読をTOEICリスニングで流れる音声スピードよりも速く読めるくらいまで繰り返す。
- 音声がある場合はシャドーイングを行う
これらを行いましょう。なお、リスニングで流れるスピードより速く読めるようになるためには、20~30回ほど同じ英文の音読を繰り返すでしょう。
つらいかもしれませんが、ここまでやると英文に対して反射力を鍛えられます。好きな歌は何回も聴いたり歌ったりするうちに覚えていますが、それと同じ現象です。
音読とシャドーイングを行うことで、歌と同じように英文を反射的に口ずさめるようになるでしょう。そうなるトレーニングであることを意識し、音読とシャドーイングを行いましょう。
音読とシャドーイングをやって800点を超えた
音読とシャドーイングは重要とわかりました。
では、実際に効果があるのでしょうか?
答えはイエスです。
TOEICの点数アップに非常に役立つでしょう。なぜなら、私自身が音読とシャドーイングを繰り返し、800点台まで得点を上げたからです。
私はかつてTOEIC720点で伸び悩んでいた時期がありました。そんな中、音読とシャドーングの大切さを教えてもらい、ひたすら繰り返しました。辛かったですが、短期間で840点まで上げることができました。
この時は音読とシャドーイングを徹底して行なっていたため、これらの勉強が役立ったと言えます。
音読とシャドーイングは短期間でTOEICの点数アップを達成できます。
ひたすら聴きまくる勉強は非効率
「リスニング力を上げるためにはひたすら聴きまくるのが良い」といったアドバイスもありますが、私は否定します。
なぜなら、英文に対する反射力を鍛えるのに遠回りだからです。
反射力は英文を覚えるくらい音読を繰り返すことで鍛えられます。 好きな歌の歌詞を覚えるときも、ただ聴くだけでなく実際に歌ってみた方が覚えられますよね。
それと同じで、英文をただ聴くより、声に出して音読をした方が圧倒的に効率が良いです。 ひたすら英文を聴きまくるより、英文を音読しまくりましょう。
大切なのはすべて聞き取らないこと
ここまではリスニング力を上げる方法をお話ししましたが、実際に英語を聞き取る際にもコツを実践すると良いことがあります。それは、すべての英文を聞き取らないことです。
詳しく解説します。
全てを聞き取れなくても800点は超えられる
TOEICのためにリスニング力を上げたいと思っている人の最終ゴールはTOEICで高得点を取ることでしょう。実は放送される全ての英文を完全に理解できなくても、800点は超えられるのです。
なぜなら、840点を取得した私も、リスニングでは6割程度しか聞き取れていないからです。
リスニング問題で読まれる英文の全てが答えの該当箇所になるわけではないですよね。一つの英文に対し、解くのは3問です。その3問を答えるための該当箇所が聞き取れれば良いのです。
放送される全ての英文を理解しなくても高得点は目指せるということも頭に入れておきましょう。
全てを聞き取ろうとすると焦りが生まれる
全ての英文を聞き取ろうと意気込んでしまうと逆効果でしょう。
TOEICリスニングの本番で、あるいち部分が聞き取れないと頭が真っ白になり、その後の英文が全て聞き取れないなんて経験があるのではないでしょうか。
これは全てを聞き取ろうと考えているから起きることです。一部でも聞き取れれば良いと考えれて臨めば、ある部分が聞き取れなくても頭が真っ白になりません。
直前の章でも挙げましたが、6割程度聞き取れれば800点は超えられます。私自身も初めから全部聞き取ることは諦めてリスニングに臨んでいます。
キーワードを拾い集め、回答に必要な情報を組み合わせて答えを予測する意識が大切です。肩の力を抜いて気楽にリスニングに臨むことで、リスングの点数が上がるでしょう。
まとめ
以上、TOEICでリスニングが聞き取れない状態を脱却する勉強について解説しました。
この記事をまとめると、
- リスニング力を上げるには反射力を鍛えるべき
- 反射力を鍛えるには音読とシャドーイングのみ
- 反射力を鍛えると日本語に訳さず瞬時に聞き取れる
- 音読は繰り返し行うべき
- 正しく音読とシャドーイングを行うべき
- リスニング本番では全てを聞き取ろうと思わない
という内容でした。
TOEICでリスニングが聞き取れない人は、「反射力」を鍛えれば良いです。そして、そのために「音読」と「シャドーイング」をひたすら繰り返しましょう。