TOEICのリーディング問題で時間が足りない…
そんなお悩みを抱えてはいませんか?
じつは、TOEICのリーディング問題を時間内に全て解き切れるようにするためには、「語彙力のアップ」だけでは不十分で「処理速度のアップ」もさせる必要があります。
なぜなら、処理速度を上げる勉強をしっかり行わないと、時間内に全ての問題を解く速読力を身につけることができないからです。
この記事では、「TOEICリーディングセクションで時間が足りない問題」を解決する具体的勉強法と解き方のコツを完全解説します。記事を全て読み終えていただければ、TOEICのリーディングで時間が足りないという事態を解決でき、合計点もアップさせることができるでしょう。
そもそも全て解けなくて問題ない
まず初めにお伝えしておきたいのが、そもそもTOEICのリーディングセクションは全ての問題を解ききれなくても問題ないということです。
なぜなら、900点レベルを超えないと、リーディングで全問を解ききるのは難しいからです。
実際私は840点ですが、リーディングセクションは時間が足りずに終わっています。
ですから、もし900点超えを目指すなら、時間内に全問解き切れることを目指しましょう。900点以下の点数を目指すのであれば、全問正解を目指さず、なるべく多くの問題に解答できることを目標にしましょう。
リーディングで時間が足りない原因
まずはリーディングで時間が足りない原因を理解しましょう。
考えられる原因として下記2つがあげられます。
- 語彙力不足
- 処理速度が遅い
順番に解説します。
語彙力不足
これは皆さんでも想像がつく原因かもしれませんね。文章の中で、自分の知らない単語が出てきたら、すらすら読むことは当然できません。ですから、語彙力が足りないとリーディング問題の解答スピードは上がらないのです。
また、「分からない単語は前後の文脈から予測すれば文章を読める」という意見もたまに見かけます。ですが、一文の中に2個も3個も分からない単語が出てきたら文脈自体つかむことができません。
そもそも文脈から単語の意味を予測をする作業そのものも時間ロスにつながってしまいます。
ですから、覚えている単語の数が少ないと、リーディングで時間が足りなくなってしまうでしょう。
処理速度が遅い
英語知識の処理速度が遅いと、リーディング問題で時間が足りなくなってしまうでしょう。なぜなら、TOEICでは大量の問題を短時間で素早く解く必要があるからです。
多くの人は、リーディングで時間が足りない事態を解決するために
- 単語をさらに覚える
- TOEICの模擬問題を何度も解く
といった勉強しかしません。ですが、時間が足りないのであれば、解答スピードを上げることに特化した勉強をする必要があるでしょう。解答スピードを上げるには、速読力アップが必要です。
単語学習では、「単語の意味が答えられる」ことをゴールとする人がほとんどでしょうが、「単語の意味をどのくらい速く答えられるか」を極めることがとにかく重要なのです。それを極めることこそが、速読力アップの本質です。
この記事の後半で説明する、処理速度アップのための勉強を行わないと、TOEICリーディングで時間が足りなくなるでしょう。
リーディングで時間が足りないを解決する勉強法
それでは、リーディングで時間が足りない事態を解決するにはどうすれば良いでしょうか。
具体的には先ほどお話しした原因を改善すれば良いということです。
つまり、下記勉強をすれば良いということになります。
- 語彙力の強化
- 音読をして速読力アップ
順番に解説します。
語彙力の強化
まずは語彙力の強化を行いましょう。そうすることによって、TOEICで出題される文章の理解度を上げることができます。
単語学習において重要なのは、必ずTOEIC専用の単語帳を使うことです。なぜなら、TOEICで出題される単語は、英検や受験英語で出題される単語とは若干違うからです。つまりTOEICの単語帳を使わないと、TOEICであまり出題されない単語も覚えることになり、効率が悪いのです。
単語帳選びに迷ったら、金のフレーズを使えば間違いはありません。
金のフレーズは、TOEICでよく出題される単語を厳選して作成されています。ですから、TOEICの点数アップに必要な単語を効率的に覚えることができるのです。
また、「どんな単語を覚えるか」と同じくらい、「どうやって単語を効率よく覚えるか」も重要ですよね。単語の効率的な覚え方については、【英語|英単語の覚え方】暗記に大切なのは実は「単語を忘れる」こと で詳しく解説しています。
こちらの記事で紹介している暗記手法を実践すると、短期間で多くの単語を覚えることができますので、ぜひ実践してみてくださいね。
TOEIC専用の単語帳を使い、効率的に語彙力の強化を行いましょう。
音読をして速読力アップ
速読力のアップには、同じ英文を何度も繰り返し音読することが重要です。なぜなら、音読をすることで、英文→日本語の変換作業を速くすることができ、速読力が急激にアップするからです。
速読力アップのためには、下記のような音読をすることが重要です。
- 必ず音読の前に文章を訳し、全ての単語の意味や文法事項を理解する
- 読むと同時に意味を考えながら音読をする
- たくさんの長文を読むのでなく、一つの長文を何度も周回して音読する
- 慣れてきたら音読のスピードを可能な限り速くする
これらを実践した音読をすることで、速読力が一気にアップします。
注意点ですが、音読は間違った方法でやると、全く効果が現れません。ただ辛い思いをして時間を無駄にする事態におちいります。ですから、くれぐれも正しい方法で音読を行なってください。
なお、正しい音読のやり方については、 【英語音読のやり方】たった4つ意識して勉強するだけで点数が上がる で詳しくまとめてありますので、参考にして下さい。
音読を行い、速読力のアップを集中的に行いましょう。
時間が足りないを解決する解き方のコツ
リーディングの時間が足りない事態を解決するためには、日々の勉強にプラスして、本番での解き方のコツを実践することも重要です。
具体的には下記コツを実践しましょう。
- 難しい問題は潔く捨てる
- 時間配分を守る
- 設問を一つだけ先読みして解く
それぞれ詳しく解説します。
難しい問題は潔く捨てる
問題を解いていて難しい問題が出てきたら潔く飛ばして、解くのを後回しにしましょう。
TOEICでは解ききれないほど多くの問題が出題されますから、まずはできる問題から解いていくのがベストです。難しい問題で時間をかけてしまうと、解けたはずの簡単な問題に手をつけずに終わってしまいます。それではもったいないです。
これは絶対に把握しておいてほしいことですが、TOEICのリーディングでは難しい問題と簡単な問題が、ごちゃ混ぜの順番で主題されます。ですから、後ろに行くほど問題が難しくなるといった構成にはなっていないのです。そのため、分からない問題があったら、飛ばして次に進むスムーズさがかなり重要なのです。
難しい問題は潔く諦めて、解ける問題数を増やし得点を最大化しましょう。
時間配分を守る
TOEICのリーディングでは自分で事前に設定した時間配分を守って解答しましょう。そうしないと、問題の解くペースを間違えてしまい、多くの問題に手をつけずに試験終了をむかえてしまう可能性があるからです。
なお参考程度に見れば良いですが、リーディングセクションを全て時間内に解ききるためには、下記時間配分で解くのが良いでしょう。
- パート5:1問20秒/合計10分
- パート6:1問30秒/合計10分
- パート7:1問60秒/合計55分
もちろん全ての問題に解答するのはTOEIC900点レベルが必要になりますから、自分のレベルを考えた上で時間配分を設定しましょう。
自分で設定した時間配分を守って、リーディング問題を解きましょう。
設問をひとつだけ先読みして解く
TOEICの長文問題を解く際ですが、
設問をひとつ先読みして本文を読む→ひとつ解答したら次の設問を読んで本文を読む
といった流れを繰り返しましょう。
TOEICのリーディングでは、基本的に設問の順番通りに本文中に解答根拠が現れます。ですから、設問を一つずつ順番に解くのが最も良いでしょう。
また、設問の先読み時に全ての設問に目を通してしまうと、今度は本文を読むときに設問の内容を忘れてしまいます。そういった理由からも、設問は一つだけ先読みして本文を読み進めるのが良いでしょう。
まとめ:リーディングの時間が足りないは解決できる
ここまで「TOEICのリーディングで時間が足りない」を解説する方法について解説してきました。
TOEICのリーディングで時間が足りなくなる原因は、
- 語彙力不足
- 処理速度が遅い
の2つがあげられました。
また、改善するためには、
- 語彙力の強化
- 音読をして速読力アップ
を日々の勉強で行えば良く、本番の試験では、
- 難しい問題は潔く捨てる
- 時間配分を守る
- 設問を一つだけ先読みして解く
といったコツを実践して問題を解けば良いということでした。
TOEICのリーディング問題を制することができれば、TOEIC全体の点数を上げることができます。この記事を参考に、リーディングセクションの強化を行いましょう。