TEDを使用した効果的な英語学習法が分からない...
そんなお悩みを抱えていませんか?
実はTEDを使用して英語力を上げるには、音読を中心とした勉強を行えば良いのです。なぜなら、TEDの音声を聴きつつ、音読を行うことでリスニング力とスピーキング力の向上が期待できるからです。
ここではTEDを使った効果的な勉強法をお話しします。読み終えていただければ、英語力アップのための、TEDの効果的な活用方法がわかります。
TEDを使うと何がいいのか?
TEDを使った英語の学習を行うと、次のようなメリットがあります。
- リスニング力向上に使える
- スピーキングで使用する言い回しを学べる
詳しく解説していきます。
なお、いまいちな点もあり、それは後半で解説しています。
リスニング力向上に使える
TEDを使用すると、ネイティブが行う実際のプレゼン音声を使った勉強ができ、リスニング力向上が期待できるでしょう。なぜなら、ネイティブの音声はテストで使用されるCDの音声よりも、聴き取るのが難しいからです。
ネイティブスピーカーの喋るスピードはCDの音声より速いです。また、単語同士をつなげて発音したりします。こういった難しい音声を聴きとる訓練をすれば、テストのリスニングが聴き取りやすくなるでしょう。
TEDを使って勉強すると、リスニング力が大きく向上するでしょう。
スピーキングで使用する言い回しを学べる
TEDを使った英語学習では、スピーキングで使用するネイティブのフレーズを学ぶことができるでしょう。なぜなら、ネイティブが実際にしゃべた英文を使用して学習できるからです。
ネイティブが実際に使用したフレーズを暗記することで、それを自分が英語を喋る時に使えることができますよね。TEDを使用すると、実際にネイティブが使用するフレーズを学べ、スピーキング力の向上ができるのです。
TEDを活用するメリット
ではTEDを英語学習で有効活用するとどんなメリットがあるのでしょうか。
具体的には下記のようなメリットがあるでしょう。
- 動画をダウンロードして学習できる
- 日本語訳が付いている
- 短い動画を選べる
- 再生速度を変えられる
順番に解説しますね。
動画をダウンロードして学習できる
テッドのスマホアプリ版では、プレゼン動画をダウンロードすることができます。ダウンロードすれば、通信量を気にすることなく何度も再生することが可能でしょう。
また、ダウンロードをすれば、スマホの通信状況が悪い場所でも動画が止まることなく再生することができますよね。
このように、動画をダウンロードする機能があることで、反復学習を気兼ねなく行うことができるでしょう。
日本語訳が付いている
TEDで観ることができるプレゼンの中には、日本語の訳がついてる動画が多いです。ですから、日本語訳を活用することで効率の良い英語学習が可能でしょう。
また、日本語訳は機械の自動翻訳で訳したものではありません。ですから、読んでも日本語訳の意味が理解できないといったことはないでしょう。
YouTubeなど、ネイディブスピーカーの動画を見る方法は他にもありますが、これほど正確な日本語訳がついてるサイトはなかなかありません。 なお、日本語訳のダウンロード方法は記事の後半のセクション 日本語訳のダウンロード方法 で解説しています。
正確な日本語訳を効果的に活用し、英語学習に役立てましょう。
短い動画を選べる
英語学習では、同じ英文を何度も繰り返して音読するなど、反復学習が重要です。実は、TEDは反復学習に最適のサイトです。なぜなら、5~10分程度の短いプレゼン動画が多く存在するからです。
仮に30分の動画を使用するとなるとどうでしょう。反復学習は難しいですし、動画の途中で区切った上で学習する必要もあるでしょう。それだと不便であり、また達成感も感じられないですよね。
TEDは短い動画もあるからこそ、継続した反復英語学習にはぴったりのサイトでしょう。
再生速度を変えられる
TEDは再生速度を変えてプレゼンを聞くことができます。そのため、自分に合った英語のスピードで学習ができることもメリットです。
ネイティブスピーカーの話す速度は、普段CDで聴く一般的な英語の速度よりも速い傾向にあります。ですから、初めは速度を落として練習することで効果的な勉強ができるでしょう。また、慣れてきたら速度を速めるのも良いですよね。
再生速度を変えられるので、効果的な英語学習が可能となるでしょう。
TEDを使った具体的勉強法
TEDを使用するメリットがわかった上で、具体的勉強法を解説します。 下記のようなステップで勉強法をすれば良いでしょう。
- 日本語訳がある短い動画を選ぶ
- 一度字幕なしで聴いてみる
- 英文のスクリプトを訳してみる
- 発音を確認する
- 音読をする
- 使ってみたいフレーズはノートにまとめる
- 実際に学んだフレーズを使ってみる
それぞれ詳しく解説しますね。
STEP1:日本語訳がある短い動画を選ぶ
まずは動画選びです。5~10分ほどの短い動画を選びましょう。PCでは「Duration」から選択できます。
スマホであれば「時間」から選択できます。
また、日本語訳がついている動画を選ぶことも重要です。PCの場合は「Language」から日本語を選択します。
スマホの場合、デフォルトで日本語の設定になっていれば、特に何も操作しなくても日本語訳がついている動画が表示されるでしょう。
STEP2:一度字幕なしで聴いてみる
動画を選んだら、一度字幕なしで聴いてみましょう。おそらくほとんど理解できないと思いますが安心してください。TEDを聴き取るのは上級者でも難しいです。
この段階では、英文を聞き取ろうとせず、登場する単語を聴き取るなど、最低限の理解で十分です。
STEP3:英文のスクリプトを訳してみる
次は英文のスクリプトを訳していみましょう。分からない単語があったら調べ、意味をまとめておきましょう。まとめ方は自由です。英文のスクリプトのすぐ横に書き込んでも良いですし、専用のノートを購入してまとめるのでも良いですよね。重要なのは英文を反復して音読する時に、すぐに意味を確認できることです。
英文の意味が全て理解できる状態になるために、スクリプトを全て訳しましょう。
STEP4:発音を確認する
本文の意味が確認できた状態で、次は本文の発音を確認しましょう。なぜなら、英単語同士を繋げて発音している部分を確認できるからです。
ネイティブが話す英語は、単語を繋げて発音する部分がCDの音声よりも多いです。また、一部では単語は存在するが発音されない場合もあるでしょう。
発音を確認し、自分もネイティブと同じように英文を読める状態にしましょう。
STEP5:音読をする
ここまでできたら音読をしましょう。音読で重要なのは「意味を考えながら繰り返し高速で読む」ことです。
このような音読を行うことで、英文を読んだ時に瞬時に意味が理解できるようになり、リーディング力とリスニング力が向上します。
また、本文に登場した単語を、音読を繰り返し行うことで覚えることができ、語彙力も向上します。音読をすることで一気に英語力を上げることができますので、気合を入れて頑張りましょう。
なお、音読の正しいやり方については、 【英語音読のやり方】たった4つ意識して勉強するだけで点数が上がる で詳しく解説しています。
STEP6:使ってみたいフレーズはノートにまとめる
スピーキング力の向上を行いたい人向けですが、使ってみたいフレーズをノートにまとめると話す力がアップします。なぜなら、ネイティブが実施に喋るフレーズを学ぶことで、実際の英語話者が使うフレーズを吸収できるからです。
例えば意外と出てくるフレーズが
I want to know why.
です。
意味は「理由を知りたい」となりますが、書き言葉ではこういった表現は見られないでしょう。
I want to know the reason.
書き言葉ではこういった表現になるでしょうか。
TEDで英語の表現を学ぶと、英語ネイティブのような表現を使えるようになり、カッコよく英語を話せるようになるでしょう。
STEP7:実際に学んだフレーズを使ってみる
TEDで学んだフレーズを確実に身につけるためには、学んだフレーズを実際に使ってみることが重要です。なぜなら、記憶はアウトプットをすることでより身に付くからです。
アウトプットの場はなんでも良いでしょう。学んだフレーズを使って一人でスピーチを行うのでも良いでしょう。外国人の友人がいるのであれば実際に会話をしてみるのもアリですし、日本人の友達同士で英語を使って話してみるのも良いでしょう。
そういった機会を作るのが難しい場合はオンライン英会話を活用するのもおすすめです。
安いサービスでしたら、月額5000円ほどで海外講師と話し放題なのでお得です。
こういった機会を活用して、実際にTEDで学んだフレーズを使い、スピーキング力を上げていきましょう。
TEDを使ったら役立った経験談
私はTEDを活用して英語力アップに役立てた経験があります。
具体的には、
- オンライン英会話で役立った
- 仕事でインド人と話す時に役立った
これらの2点が挙げられます。
それぞれ詳しくお話しします。
オンライン英会話で役立った
私はTEDを主にスピーキング力向上のために活用しており、オンライン英会話で話すための力を向上させることができました。なぜなら、TEDで登場したネイティブが使うフレーズをたくさん吸収したからです。
英語で話す際は、相手の言っていることが理解でき、話したいことが脳内に日本語で浮かんでいても英語でどのように表現すれば良いのか分からないことがよくあります。
経験したことのある人はわかるでしょうが、とてももどかしいですよね。
そんなもどかしさを、TEDを使用し英語表現のパターンを学んだことで解消することができたのです。英会話レッスンで役立つのであれば、仕事や旅行で外国人と会話を行う際にも役立つことでしょう。
このように、TEDでスピーキング力を鍛えたことで、オンライン英会話のレッスンが楽しくなりました。
仕事でインド人と話す時に役立った
TEDを活用してインド英語を学んだことで、仕事でインド人と会話をする時に役立ちました。なぜなら、TEDでは、なまりのあるプレゼンターが登場する動画も探すことができるからです。
インド人は英語をしゃべる人が多いです。しかし、普通の英語が聴き取れてもインド英語は聴き取れないことが多いです。なぜなら、全く別の言語に聴こえてるくらいインド英語のなまりは強いからです。
そのため、仕事でインド人と話す際は、聴き取るのにかなり苦労をしました。そんな中、TEDでインド人プレゼンターが話す英語をひたすら聴き、インド英語のリスニング力を向上させることができました。
このように、なまりのある英語を学べるのは、私が探した中ではTEDが一番有効でした。
TEDを活用することで、インド人ともコミュニケーションが取れるようになったのです。
TEDを使用する注意点
英語学習にTEDを効果的に役立てるためにはいくつか注意点があります。
具体的には、
- 難しいため挫折しやすい
- ある程度の単語と文法は必要
- リーディング力のアップは難しい
- TOEICや学校のテストの勉強には不向き
といった注意点があります。一つ一つ解説します。
難しいため挫折しやすい
TEDは難しいです。なぜなら、ネイティブがネイティブにプレゼンをする動画ばかりだからです。さらに、英語の学習がTEDのメインでなく、経験や研究を発表することがメインです。
ですから、難易度が高くなるのは当たり前ですよね。また、TEDが聴き取れないからといって、テストのリスニングが聴き取れないことはありません。
TEDは英語のテストよりもはるかに難しいです。
ですから、レベルが高く挫折してしまいそうな時は、TEDを使わずもっと簡単な勉強からやりましょう。
ある程度の単語と文法は必要
TEDは難しいめ、ある程度単語や文法をあらかじめ知っている必要があるでしょう。なぜなら、基本的な単語や文法を知らないで、いきなりTEDを活用するのは効率が悪いからです。
TEDを活用する本当の意味は
元々知っている単語や文法を速く処理できるように特訓する
ことです。
TEDで新たな知識を学ぼうとするのは効率が悪いのです。
ですから、ある程度「単語力」「文法力」があった方が効果的に学習できるでしょう。
リーディング力のアップは難しい
TEDはリーディング力の向上には不向きでしょう。なぜなら、登場する英文は書き言葉でなく話し言葉だからです。
話し言葉は書き言葉よりも「単純な表現が多い」「一文一文が短い」などの傾向があります。
ですから、リーディング力をアップさせたいのであれば、リーディングに特化した参考書を使う方が良いでしょう。
TOEICや学校のテストの勉強には不向き
TEDを活用してTOEICや学校のテストの勉強をしようとするのは遠回りでしょう。なぜなら、TEDで鍛えられる英語力は、TOEICや英語のテストにあまり役立たないからです。
TEDを活用すると鍛えられるのは、「スピーキング力」と「リスニング力」でしたね。
このうち、スピーキングはTOEICや学校のテストでは出題されませんよね。また、リスニングに関してですが、TEDで鍛えるリスニングは難易度が高すぎるでしょう。TOEICや学校のテストでは、そこまで難解なリスニングは必要ありません。
ですから、TOEICや学校のテスト対策は、専用の参考書を活用すべきでしょう。
TEDで向上できる英語力は、スピーキング力とリスニング力でした。
日本語訳のダウンロード方法
日本語訳はできればプリントアウトするのが良いでしょう。その方が音読がしやすいし、直接書き込んだりもできますよね。効果的な勉強ができるでしょう。
日本語訳のダウンロード方法が分からないといった声が多く見られました。ですのでダウンロード方法を解説します。
PCの場合は、まず観たいプレゼン動画を選択します。
動画を開いたら、「Read Transcript」をクリックします。すると右側で言語選択ができるようになるので、一覧から日本語を選択してください。
日本語訳が右下に表示されたら、全文をコピー&ペーストしワードなどに貼りつてください。ワードを使い、必要に応じて文章を整えたり、プリントアウトをしてくださいね。
スマホ版では、動画を再生すると右上に吹き出しのアイコンが表示されるでしょう。そこをタップすると言語一覧が表示されるので、日本語を選択しましょう。
TED学習におすすめのアプリ
ここではTEDを活用する上でおすすめのアプリを紹介します。
TEDICTはTEDにある動画の英語スクリプトを、穴埋め問題形式でディクテーションできるアプリです。リスニング力を向上させるのに良いでしょう。
TEDICT LITE
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テッドで英語の勉強・英語日本語同時字幕(TED) は、英語字幕と日本語字幕を同時に表示できるアプリです。スマホでの勉強時に効率が上がるでしょう。
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おすすめのTED動画
ここではおすすめのプレゼン動画を3つ紹介します。
下記3つの動画は、時間が比較的短く、英語が易しめです。まずはこれらから学習を始めるのが良いでしょう。
まとめ
以上、TEDを使った英語学習について解説しました。
この記事をまとめると
- リスニング力向上に使える
- スピーキングで使用する言い回しが学べる
- 日本語訳が使える
- 短い動画を使って反復学習ができる
- 再生速度を変えて聴ける
- ある程度の単語と文法は必要
- リーディング力のアップは難しい
- TOEICや英語のテストの勉強には不向き
ということでした。
TEDを使用すると、高度なスピーキング力とリスニング力のを磨くことができます。一方で、リーディング力などの向上はあまり期待できません。
ですから、自分がどのような英語力を鍛えたいのかをしっかり理解しましょう。その上でTEDを活用するのであれば、ぜひこの記事を参考にしてみてください。