TOEICリスニングで300点取得者はどのくらい英語が聞き取れるレベルなの?また、どのくらい面接や仕事で評価をされるの?
そんな疑問をお持ちではないでしょうか?
じつは、TOEICリスニングで300点を取得できると、日常会話では話の要点を聞き取ることができたり、周りからは英語ができる人ということで評価され始めたりします。
TOEICのリスニングで300点を取れる場合、TOEICの総合点はおおよそ500〜600点あたりだと思われますが、面接や仕事ではこの辺りの点数から英語力を評価されるのです。
この記事では、TOEICのリスニングで300点を取れると、具体的にどのくらいの英語聞き取りレベルで、周りからはどのような評価を受けるのか、完全解説します。
記事を読み終えていただければ、TOEICリスニング300点レベルの全てを完全理解することができるでしょう。
TOEICリスニング300点の英語運用レベル
まずはTOEICのリスニングで300点が取れるレベルだと、どのくらいの英語運用能力があるのか解説します。
具体的には下記レベルであると言えます。
- TOEICリスニング300点は上位60%
- リスニング300点は会話で要点を聞き取れる力がある
- TOEICのリスニング正解率は6割程度
それぞれ詳しく解説します。
TOEICリスニング300点は上位60%
TOEICのリスニングで300点を取得すると、全TOEIC受験者のだいたい上位60%に入るレベルです。TOEICの受験者スコア分布からそのように言うことができます。
下記は、あるTOEIC受験回における受験者の得点分布を表した表です。TOEICの公式が発表している調査結果です。
この表より、TOEICのリスニング300点以下の受験者がだいたい全体の40%程度であることが分かります。つまり、リスニング300点を取得すれば、上位60%に入っていると言えるのです。
上位60%というと、100人受験生がいたらそのうちの40人にはリスニングで勝っているという結果です。
ここで強調しておきたいことは、TOEIC受験生の大半は英語がある程度できる人ということです。
あなたの周りを想像してみましょう。TOEICを受験する人はそれほど多くないのではないでしょうか。いたとしても、おそらく英語がある程度得意な人だと思います。
つまり、ある程度英語ができる集団の中で「上位60%に入れるレベル」ということです。そう考えると、TOEICリスニング300点取得者は、評価されるべきリスニング力があると言って良いでしょう。
リスニング300点は会話で要点を聞き取れる力がある
TOEICのリスニングで300点を取得できると、日常会話では要点を聞き取ることができるレベルと言えるでしょう。
下記は、TOEICスコアとコミュニケーション能力の相関関係を表した表です。
TOEICのリスニングで300点を取れると、合計点はだいたい550点〜600点でしたね。ですから、上記の表より、レベルCに該当することが分かるでしょう。
レベルCでは、下記のような評価となっています。
- 通常会話であれば、要点を理解できる
- 複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる
つまり、「一般的な会話であれば要点を理解できるが、難しい会話となると聞き取るのが困難である」ということです。
これらの根拠資料より、TOEICのリスニング300点レベルは、会話で要点を聞き取る力があると言えるでしょう。
TOEICのリスニング正解率は6割程度
TOEICのリスニングで300点を取得できるレベルは、リスニングの正答率がだいたい6割程度でしょう。リスニングセクションの満点は495点ですので、300点は単純計算で6割の正解率です。
TOEICでは採点基準が公開されていません。また、採点も統計処理を行った上で点数化しているようです。つまり、1問ごとに配点が決まっているわけではないのです。
そのため、勉強の段階では全て問題が同じ配点として採点するしかないでしょう。
そのように計算した場合、TOEICのリスニングで300点を取得した場合、正答率は6割と言えるでしょう。
TOEICリスニング300点の面接や仕事での評価
TOEICのリスニングで300点を取得すると、面接や仕事では下記のような評価をされます。
- リスニング300点は採用面接で評価され始めるレベル
- リスニング300点は昇進・昇格でも少し評価される
それぞれ詳しく解説します。
リスニング300点は採用面接で評価され始めるレベル
TOEICのリスニングで300点を取得すると、採用面接では評価をされ始めるレベルと言えるでしょう。
下記は、企業が採用面接においてどのくらいのTOEICスコアを求めているか調査した結果です。TOEICの公式が発表しています。
この表より、新卒採用ではTOEIC545点あたりから評価をされることが分かります。
TOEICリスニング300点取得者は、総合点が550〜600点くらいでしたね。つまり、新卒採用の面接においては英語力を評価されるでしょう。
また、英語を使用する部署の中途採用においては、TOEICのスコアが620点くらいから評価をされることが分かります。リスニング300点取得者は限りなく合計点がこの620点に近いスコアですし、一部の人は620点を超えているかもしれません。
ですから、TOEICのリスニング300点取得者は、採用面接の場で評価をされ始めるレベルということができるでしょう。
リスニング300点は昇進・昇格でも少し評価される
TOEICリスニングで300点を取得していると、昇進・昇格でも少なからず評価をされるでしょう。
下記は企業において、昇進・昇格時にどれほどのTOEICスコアを求められるかを調査した結果です。
この表より、係長・主任・課長といった役職は、TOEIC530点以上取得できていれば評価されることが分かるでしょう。また、部長・役員レベルであってもTOEICで600点を取得できていれば良いということが分かります。
リスニング300点取得者は、合計点が550~600点あたりのスコアとなりますから、まさに評価をされ始めるレベルです。
このような理由から、TOEICのリスニング300点取得者は、昇進・昇格でも少なからず評価をしてもらえるでしょう。
まとめ:TOEICリスニング300点は英語力を評価をされ始める
ここまでTOEICリスニング300点取得者がどのくらいの英語聞き取りレベルで、どんな評価を受けるのか解説してきました。
TOEICリスニングで300点を取得できると
- TOEICリスニング300点は上位60%
- リスニング300点は会話で要点を聞き取れる力がある
- TOEICのリスニング正解率は6割程度
といった英語の聞き取りレベルでした。
また、周りからの評価については、
- リスニング300点は採用面接で評価され始めるレベル
- リスニング300点は昇進・昇格でも少し評価される
ということでした。
TOEICリスニングで300点を取得できると、少しずつ英語力を評価され始めます。ですから、この調子で継続的に英語を勉強し、さらに高い評価をされるスコアまで上げられるようにしましょう。