Part7でいつも20問以上解ききれてないけど、どんな時間配分で解けば良いの?
そんな悩みをお持ちでないでしょうか?
じつはPart7は1問あたり1分ペースで解けば完答することができます。なぜなら、Part5とPart6をそれぞれ10分で解ききれば、Part7で55分を使うことができるからです。
ここではPart7で全ての問題に答えるための時間配分と、Part7を速く解くためのコツについて解説します。読み終えていただければ、Part7の時間配分と解答の戦略がわかり、Part7の点数を上げるための道筋が明確になります。
Part7は1問1分を目安に解く
Part7は1問1分ペースで解きましょう。なぜなら、Part7では全部で54問が出題され、それらを55分以内に解き切ることができれば完答できるからです。また、1問1分ペースと頭に入れておけば、自分がそのペースより遅いのかどうかがわかりやすいからです。
TOEICのリーディングはPart5, Part6, Part7の3つのパートで構成されています。そして、リーディングには75分の解答時間が設定されています。Part5とPart6はそれぞれ10分で解くことを目標にするのが一般的です。
となるとPart7を解き始めるまでにはすでに20分が経過している状態でしょう。Part7は残りの55分で解けば良いことになりますよね。
全部で54問ですから、1問当たり1分で解くことができれば全ての問題に答えることができるのです。
ですから、Part7は「1問1分」ということを頭に入れて、そのペースで解きましょう。
何問解くかを決めることは大事
じつはPart7は全て解く必要はありません。ですから、自分が何問解ききるかをあらかじめ決めるのが重要でしょう。
なぜなら、Part7を全て解ききれるのは900点以上を目指すレベルの人だけであり、そうでない場合は全て解ききれなくても目標点数に届くからです。
初級者から上級者まで同じ問題を解くのがTOEICです。上級者のレベルもしっかり測定するために問題の分量も上級者を想定して多く設定されています。ですから、自分の目標点数を取るためには何問解ききるかをあらかじめ設定しましょう。
具体的には下記を目安にするといいでしょう。
- 800点:10問残し
- 700点:20問残し
- 600点:30問残し
もちろんこれ以上の問題を解くことができればそれは良いことです。ですが、無理して速く解こうとすると、1問1問の解答精度が落ち、その結果総合点数が下がってしまいます。
それでは多くの問題を解いたとしてもあまり意味がありませんよね。英語力が上がれば、自然と解き切れる問題数は増えていくものです。
ですから、今のあなたの実力を最大限発揮するために、自分のレベルに合った目標解答数をあらかじめ決めましょう。
Part7を速く解くコツ
ではPart7を速く解くためにはどんなコツを実践すれば良いでしょうか?
具体的には下記4つのことを意識しましょう。
- できる問題を解く
- 設問を先に読む
- 設問はひとつだけ読む
- 緩急をつけて読む
順番に解説します。
できる問題を解く
Part7ではできる問題を選んで解くのが重要です。なぜなら、難しい問題と簡単な問題がバラバラの順番で出題されるからです。
後半に行けば行くほど難しい問題になっていきそうですが、実はTOEICはそのようになっていません。難しい問題が先に出て、簡単な問題が最後の方に出ることは当たり前のようにあります。
そのため、問題を少し読んで難しいと感じたらその問題を後回しにするのもありです。マークシートの記入がずれないように気を付けさえすれば、解ける問題を解きおわった後に再度戻って解答するので良いでしょう。
また、マークシートがズレる心配がある場合や、あとで戻って問題を解くのが不都合である場合は、難しい問題は短時間で解くのでも良いでしょう。
このような方法を実践し、解ける問題を最大の力で解く工夫をするのはかなり効率的でしょう。繰り返しになりますが、900点を目指す人以外は完答をする必要はありません。
ですから、解ける問題で確実に得点し、難しい問題は短時間でマークシートを埋めることでだけに集中するのがおすすめです。
こういったことを行い、できる問題を解く意識でのぞみましょう。
設問を先に読む
設問は先に読んでから本文を読みましょう。なぜなら、設問を先に読むことで、何について問われているかを把握しながら本文を読めるからです。
Part7は本文の内容を完全に理解する必要はありません。設問の答えがわかる程度に読み流せば十分なのです。また、基本的には一つの段落につき一つの設問の答えが含まれます。ですから、設問の答えがわかった時点でその段落は読む必要性はかなり低くなります。
こういったことを実践すればPart7の解答にかかる時間をかなり短縮することができ、多くの問題を解くことができるでしょう。
このように、Part7は必ず設問を先に読んで本文を読むと良いでしょう。
設問はひとつだけ読む
設問は先に読むと良いですが、一度に全ての設問に目を通すのはおすすめしません。必ず設問はひとつだけ読むようにしましょう。なぜなら、設問を一度に複数読むと、本文を読んでいるうちに設問の内容を忘れてしまう可能性があるからです。
また、TOEICのPart7では一般的に、設問の順番どおりに本文中の解答根拠が登場します。
そのため、「一つの設問を読んで、その答えが見つかるまで本文を読み進め、解答根拠が見つかったら設問に答える」ということを設問ごとに繰り返せば良いでしょう。
設問はひとつだけ読み、その設問に答えることに集中して本文を読み進めましょう。
緩急をつけて読む
本文は重要そうなところをじっくり読み、重要そうでない部分は素早く読み流すといったように、緩急をつけて読むことが重要です。なぜなら、そうすることで読む時間を短縮できるからです。
例えば、本文中では特定の団体名などの固有名詞が登場する場面がありますが、その登場した固有名詞を説明したりする文章がたびたび含まれます。
ですが、設問を先読みした上で、そういった部分を問われる内容でないとわかっている場合は、固有名詞を詳しく理解する必要がありませんよね。ですから、素早く読み飛ばすのが良いでしょう。
このような、その文章が重要か重要でないかの判断は、問題演習をこなすうちになんとなく分かるようになります。ですので、公式問題集を繰り返しとき、そういった感性を少しずつ磨いていきましょう。
Part7の本文は緩急をつけて読み、解答時間を短縮しましょう。
Part7を速く解く勉強法
Part7を速く解くために本番で使えるコツはお話ししました。では、Part7を速く解けるための力をつけるにはどのような勉強をすれば良いでしょうか?
具体的には下記2つの勉強を行えば良いでしょう。
- 音読をして速読力をつける
- 問題演習で質問のパターンを掴む
順番に解説していきます。
音読をして速読力をつける
音読をして速読力をつけることはPart7を制する上で最も重要でしょう。なぜなら、Part7は大量の文章を短時間で読む必要があり、速読力が求められるからです。
そして、速読力を身につけるための最も効果的な勉強こそが音読です。
私は音読をひたすら行い速読力を身につけたことで、Part7の解答時間が大幅にアップしTOEIC 840点を取得することができました。
音読をする際に重要なポイントは下記です。
- 音読をする前に読む英文を和訳しておく
- 意味を考えながら繰り返し音読する
- 高速で音読する
- 一つの英文で音読を20回ほど繰り返す
音読は正しく行わないと全く効果が現れません。ですが、正しく行うことで抜群の効果が期待できます。
音読をすることで速読力アップだけでなく、リスニング力アップも期待できます。
なお、音読の正しいやり方については 【英語音読のやり方】たった4つ意識して勉強するだけで点数が上がる で詳しく解説しています。
音読をしてPart7を制するための速読力を身につけましょう。
問題演習で設問のパターンをつかむ
問題演習を繰り返し設問のパターンをつかむことも、Part7の解答速度を上げるためには効果的です。なぜなら、回答のパターンをつかむと、設問内容の理解スピードが上がるからです。また、本文を読むときも、重要な情報がどれなのかもなんとなく分かるようになるからです。
TOEICでは試験によって難易度が大きく変わってしまわないように、ある程度の設問パターンが存在します。ですから、設問のパターンに慣れることは効果が大きいでしょう。
問題演習で使うべき教材は公式問題集です。
TOEICは本番で配られた問題を持ち帰ることができないため、TOEIC公式団体以外が同じ問題を再現することが難しいのです。ですから、本番の試験問題を作成している人が作成した問題を解くのが最も本番の試験に近いでしょう。
そういった理由があり、公式問題集を使うのが最も良いです。
公式問題集を何度も繰り返し解き、設問のパターンをつかみましょう。
まとめ
ここまでTOEIC Part7の時間配分と、解答時間を短縮されるためのコツについてまとめてきました。
この記事をまとめると、Part7は1問1分ペースで解くことを目標にし、速く解くために
- できる問題を解く
- 設問を先に読む
- 設問はひとつだけ読む
- 緩急をつけて読む
というコツを実践すれば良いのでした。
また、Part7を速く解けるように
- 音読をして速読力をつける
- 問題演習で設問のパターンをつかむ
といった勉強を行えば良いのでした。
Part7はリーディングセクションで最も多くの問題数が出題されるパートです。Part7で良い点を取ることができれば、TOEICのリーディングの点数を大幅に上げることができるでしょう。