TOEIC600点は英検だと何級に相当するの？TOEICと英検だったらどっちの方が短期間で結果が出やすい？
そんな疑問を抱えてはいませんか？
じつは、TOEIC600点は英検2級に相当し、TOEIC600点の方が英検より取りやすいです。
TOEICと英検の換算は、公式サイトの情報をもとに行なっています。また、TOEICはスピーキングのライティングのテストがないため、英検より勉強の負担が少ないのです。
この記事では、TOEIC600点が英検2級に相当することと、TOEICと英検の特徴の違い、どっちの方が結果が出やすいかなどを完全解説します。
すべて読み終えていただければ、TOEIC600点と英検の対応レベルについて完全理解できます。
TOEIC600点は英検2級レベルに相当する
TOEIC600点は英検だと2級レベルに相当します。TOEIC公式サイトと英検公式サイトの両方の情報をもとに、そう結論づけることができます。
TOEIC600点はCEFRのB1レベル
TOEIC600点はCEFRレベルだとB1のレベルに該当します。
CEFRとは、言語の枠や国境を越えて、外国語の運用能力を同一の基準で測ることが出来る国際標準です。読み方は、「セファール」です。
つまり、TOEICの結果を一度CEFRレベルに換算することで、他の試験とのレベル比較ができるのです。
下記は、TOEICの点数とCEFRレベルの対応関係をまとめた表です。TOEICの公式サイトに掲載されています。
この表を見ると、TOEIC600点レベルは、CEFRレベルのB1レベルに該当することが分かるでしょう。
TOEIC600点 = CEFR B1
あとはCEFRレベルと英検各級との対応関係がわかれば良いですね。
CEFRのB1レベルは英検2級レベル
CEFR B1レベルは、英検だと2級レベルに対応します。
下記は、英検の各級とCEFRレベルとの対応関係を表した表です。英検の公式サイトに掲載されています。
この表より、CEFR B1レベルは英検の2級に対応しているのが分かりますよね。
CEFR B1 = 英検2級
ここまで分かれば、下記の通りTOEIC600点が英検2級に該当していると言えるでしょう。
TOEIC600点 = CEFRB1 = 英検2級
TOEICを英検のレベルに換算する時の注意点
TOEICを英検のレベルに換算する時は、下記のような注意点があります。
- TOEICと英検で測定技能に違いがある
- TOEICは速読力が求められる
- 英検は読解力が求められる
これらを認識した上で、TOEIC600点と英検2級を比較しましょう。それぞれ詳しく解説します。
TOEICと英検で測定技能に違いがある
TOEICと英検とでは、測定できる英語の技能が違います。なぜなら、TOEICではスピーキングとライティングのテストが無いからです。
英語の技能には下記4種類があります。
- リスニング
- リーディング
- ライティング
- スピーキング
英検は、これら4技能全ての問題が出題されます。しかし、TOEICではリスニングとリーディングの問題しか出題されません。
そのため、極端に表現すると、TOEICではスキーキングとライティングの能力がゼロでも600点を取得できてしまうのです。 ですから、一概にTOEICと英検は比較できないでしょう。
TOEICは速読力が求められる
TOEIC試験では、出題される英文はそれほど難解ではないが、代わりに短時間で大量の文章を読む必要があります。そのため、大量の文章をいかに速く読めるかという「速読力」が求められます。
つまり、速読力がある人は、TOEICの方が点数が上がりやすいでしょう。
英検は読解力が求められる
英検は、それほど大量の文章が出題されないが、代わりに比較的難しい文章をいかに正確に読解できるかが求められます。つまり、難解な文章を正確に読むという「精読力」が求められるのです。
そのため、精読力がある人は、英検の方が結果が出やすいでしょう。
TOEICと英検の評価の違い
TOEICと英検では試験の特徴に違いがあることが分かったと思います。試験の特徴が違えば、両試験の評価のされ方も変わってきます。
具体的には下記のような違いがあります。
- TOEICはビジネスで評価される
- 英検は教育現場で評価される
それぞれ詳しく解説します。
TOEICはビジネスで評価される
TOEICはビジネスの場で評価をされる試験です。なぜなら、TOEICではビジネス英語が多く出題される試験だからです。
具体的には、就活や転職の面接、入社後の仕事、昇進昇格の時に評価をされます。
私自身一般企業で働いていますが、圧倒的に英検よりTOEICの点数が評価をされます。英検で何級を取得しているのかは聞かれたことがありません。
このように、TOEICは主にビジネスの場面で評価をされるでしょう。
英検は教育現場で評価される
英検は教育現場で評価をされる試験です。なぜなら、英検は4技能を測定できる試験であるため、TOEICよりも真の英語力を測定できるからです。
私は、英語の教員免許を取得するために中学校で教育実習を行ったことがあります。教育の現場では、TOEICの点数より英検が何級であるかを重視されました。
このように、教育の場では、圧倒的に英検が評価をされます。
TOEIC600点は英検2級より取りやすい
TOEIC600点は英検2級に相当しますが、両試験の特徴は大きく違うことが分かったと思います。試験の特徴を考えた場合、TOEIC600点よりも英検2級の方が達成しやすいでしょう。なぜなら、TOEICはリーディングとリスニングだけ極めれば、600点を取得できるからです。
英検は4技能全て勉強する必要がありましたね。
スピーキングとライティングは、対策するのが大変ですし、その分勉強の負担も増えます。ですから、TOEIC600点の方が、英検2級より少ない労力で取得可能でしょう。
まとめ：TOEIC600点は英検2級相当
ここまでTOEIC600点が英検何級に該当するかを解説してきました。
TOEIC600点はCEFRという指標に換算すると、英検2級に相当するということでした。
また、TOEICと英検では、
- TOEICと英検で測定技能に違いがある
- TOEICは速読力が求められる
- 英検は読解力が求められる
という試験の特徴の違いがあり、
- TOEICはビジネスで評価される
- 英検は教育現場で評価される
という評価の違いもありました。
そのような違いを考えると、 TOEIC600点より英検2級の方が達成しやすいだろうということでした。
ぜひ、TOEICと英検のどちらの試験にもチャレンジしてみましょう。