障がいや健康上の理由でTOEIC受験時にサポートが必要だけど、サポートは受けられるの?いつまでにどのような手続きをすれば良いの?
この記事はそんな疑問にお答えします。
じつは、TOEICにはプライオリティサポートというサポート制度があります。この制度を利用することで、試験時のハンデを最小限にしてTOEICを受けることができるのです。こちらのサポートの存在は、TOEICの公式サイトでも明記されています。
ここでは、TOEICのプライオリティサポートとは具体的にどんな制度で、サポートを受けるにはどんな手続きをすれば良いか完全解説します。
読み終えていただければ、TOEICのプライオリティサポート制度の全てを理解でき、あなたが最大限TOEICで力を発揮できる状態で受験できるでしょう。
TOEICプライオリティサポートとは?
TOEICプライオリティサポートとは、障がいまたは健康上の理由によりTOEIC受験時にサポートが必要な場合に、個別のサポートを受けられる制度です。
公式サイトにサポートを受けられることが明記されています。
障がいまたは健康上の理由により個別の配慮が必要な方は、プライオリティサポートのご依頼をいただくことで、ご希望に沿った受験環境を可能な範囲でご用意いたします。お申し込みの前に当ページをご確認ください。 ご不明な点がございましたら、申込期間にかかわらずできるだけお早めに、プライオリティサポート係までお問い合わせください。
TOEIC公式サイト プライオリティサポートページ より引用
TOEICプライオリティサポートの内容一覧
TOEICのプライオリティサポートでは、具体的に下記のようなサポートを受けることができます。
サポート対象 | サポート内容 |
---|---|
視覚 | ・拡大された問題用紙、解答用紙で解答 ・問題用紙に直接チェックや丸印をつけて解答 ・点字受験 |
聴覚 | ・座席位置の配慮 ・イヤホンやヘッドホンでの受験 ・リーディングセクションのみの受験 ・筆談でのやり取り |
上肢 | ・口述などでの解答 ・拡大された問題用紙、解答用紙で解答 |
下肢 | ・車椅子での受験 ・試験会場の配慮(車椅子トイレ完備、洋式トイレ完備) ・試験教室の配慮(1階教室、エラベーターのある会場) ・座席位置の配慮(出入り口近く) |
ケガ | ・座席位置の配慮 |
妊娠中 | ・試験会場の配慮(洋式トイレ完備) ・座席位置の配慮(出入り口近く) |
内部、精神、発達 | ・座席位置の配慮 ※希望のサポイート内容を依頼してください |
その他 | ・試験時間の延長 ・付き添い など |
これ以外のサポートに関しても、プライオリティサポート依頼フォームに入力することで、サポート依頼の相談が可能です。
自分の希望するサポートが認められるかが微妙な場合は、まず IIBC試験運営センタープライオリティサポート係 まで問い合わせ、サポートの相談をしてみましょう。
TOEICプライオリティサポートの申請方法
TOEICプライオリティサポートの申請方法について解説します。 やるべきことは下記3ステップです。
- STEP1:TOEIC申し込み時にプライオリティサポートを希望する
- STEP2:必要な書類を期日までにアップロードするか郵送する
- STEP3:受験票とサポート案内メールが届く
順番に解説します。
STEP1:TOEIC申し込み時にプライオリティサポートを希望する
TOEIC受験の申し込みをする際に、プライオリティサポートの希望を選択できる箇所があります。
写真の通り、「希望する」を選択しましょう。
なお、過去にプライオリティサポートを受けて受験した場合、前回と同じサポートを受けるのであれば「前回と同じサポート」を選択するだけでOKです。ただし、前回サポート時から2年以上経過している場合は、「初めて」を選択する必要があります。
STEP2:必要な書類を期日までにアップロードするか郵送する
サポート申請フォームで必要書類をアップロードしましょう。 書類のアップロードについては 申請フォームのご利用方法について を参照しましょう。
申請書類のアップロードや郵送は、プライオリティサポートの申し込み締切日までに行う必要があります。締切日は プライオリティサポートのページ に書かれています。
試験センターから、サポート内容のすり合わせの電話が来たという情報もあります。電話でサポート内容を聞かれたら、必要なサポートを細かく伝えましょう。
STEP3:受験票とサポート案内メールが届く
プライオリティサポートに関する案内メールが、試験の2週間前までに届きます。二週間前になったらメールが届いているかを確認し、必ず内容を確認しましょう。
プライオリティサポートに関するメールが届かない場合は、必ず、IIBC試験運営センタープライオリティサポート係 まで連絡しましょう。
TOEIC試験当日の様子・注意点
プライオリティサポートを申し込んだ場合の、試験当日の様子や注意点を解説します。
TOEIC会場で受付を行い指定された部屋で受験する
TOEICの受験会場についたら、受付をしましょう。受付後は指定された受験教室と座席に向かいましょう。
サポートの内容によって、サポートなしの受験者と同じ大教室か、それともサポート者専用の教室に案内されるかはまちまちです。
私は過去にサポートを受けたことがありますが、その時は私一人だけの個室に案内されました。部屋には私と試験官の方が一人だけいました。
なお、私の友人はTOEICでイヤホン受験のサポートを申請して受験したことがあります。
イヤホン受験をされる場合は、試験官の方と受験者のイヤホンを同じCDプレイヤーに接続して、音が問題なく流れているか確認しながら受験が進むようです。音量操作を含めたCDプレイヤーの操作は、全て試験官が行うそうです。
イヤホン受験の場合は持参を忘れずに
イヤホン受験を行う場合は、イヤホンやヘッドホンを必ず持参するようにしましょう。
私の友人によると、忘れた場合でも貸し出しはしてくれるようです。しかし、慣れないイヤホンでTOEICを受けるよりかは、自分のイヤホンで受けた方が良いでしょう。
なお、持参するイヤホンやヘッドホンは下記のような決まりがあります。
- 端子がステレオミニプラグ(外径3.5mm)のもの
- プラグが3極(金属部分の線が2本)のもの
この決まりに合わないイヤホンは、本番で使えないかもしれませんので、必ず規定に合ったイヤホンを持参しましょう。
まとめ:プライオリティサポートを正しく積極的に活用しよう
ここまで、TOEICプライオリティサポート制度についてまとめてきました。
プライオリティサポートとは、障がいまたは健康上の理由によりTOEIC受験時にサポートが必要な場合は、サポートが受けられる制度ということでした。
また、サポートを申し込むためには、
- STEP1:TOEIC申し込み時にプライオリティサポートを希望する
- STEP2:必要な書類を期日までにアップロードするか郵送する
- STEP3:受験票とサポート案内メールが届く
の3ステップを行えば良いということでした。
ハンデを抱えながらTOEICを受けるのでは、自分の全力を出し切ることができませんよね。プライオリティサポートは誰もが平等に真剣勝負ができるようにするための制度です。
正しく積極的に活用しましょう。